「何、頼む?」
「あたしは何でもいい」
「私もなんでもいいです。」
「主役二人が食べたいもの言わなきゃだめでしょ?あ、あたしはお寿司!」
あたしたちに聞いていたはずなのに、答えたのは美鈴
しかも、寿司って豪華すぎない?
ピザとか蕎麦でいいじゃない
「俺はピザ」
「俺もー」
「・・・」
ちょっと、銀太は目で訴えないで喋りなさいよ
「ほら、2人は?」
「あたしは蕎麦、心奈ちゃんは?」
「私はピザで」
そういうと、玲慈が手際良く電話をかけてくれた。
「・・・はい、お願いします。
・・・よっし、頼んだぞ!」
「あれ?あたしん家の住所知ってたの?」
「いいや」
「・・・え?届くの?」
「大丈夫!ここら辺でこのマンションより高い建物ないから、一番高い建物のマンションの最上階です。って言ったらわかってくれた。」
そういうもん?
さすが田舎
住所すら必要ないなんて
「じゃあ、早いけど乾杯するか!」


