心奈ちゃんがお茶を淹れてくれ
玲慈はあたしをリビングにあるソファーに下ろしてくれた。
「足、出して」
「いいよ、自分でできる」
玲慈は、無言であたしが座っているソファーの前に膝をついて右足を自分の膝の上に置いた。
てきぱきと、あたしの足に湿布を貼って包帯を巻き始めた。
「・・・慣れているのね」
「あぁ。喧嘩とかよくやるからな」
「・・・お茶がはいりました。」
キッチンから心奈ちゃんがお茶をいれてきてくれた。
「ありがとう」
「・・足大丈夫ですか?」
「ん?大丈夫よ」
「無理しないでくださいね?」
心奈ちゃんの問いかけにあたしは頬笑むしかしなかった。
「そうだ、心奈ちゃんご飯手伝って?」
「えぇ!いいですけど桜ちゃん足・・・」
「大丈夫無理はしないから、」
「だめだ」
すかさず玲慈が却下を下す。
玲慈の眉間には皺が寄っていた。
「飯は出前をとる。それ以外は美鈴達にもう連絡してある。」
あら、手の早いこと
「・・・しょうがないわね、今日は玲慈の言うこと聞きますか」


