「情報源なら分かってるっスよ。」



突然聞こえた声の主は数時間前に出た煌だった。



「結灰!ってお前戻ってくるの早くないか?」



「早く帰ってきたんスよ。長居する必要もないっスからね。」


「そりゃあそうだが…」


「お帰り。情報源もう分かってるの?!」



今しがた調べようと纏めていたものを分かっていると言われて瀬羅は驚く。



「紅葉から電話があったんスよ。」



紅葉によると、扇崎の遺体が発見されて以降挙動不審の不良が1人いると噂があったらしく、探して問い詰め…………いや、聞きに行った。


その不良曰く、一ヶ月前扇崎に覚醒剤を持っているところを偶然見られてしまった。


毎日毎日止めるように会いに来られ、最初は無視していたものの元々遊び半分だったのもあってクラブの従業員から買っている、と扇崎に言ったのだ。



「だから クラブ白雪 に行ったんですね。確かめる為に。」



「そこで覚醒剤と癒鼬組が繋がるような情報があったんだな。」