「おいおい、まじで帰ろうとすんなよ。冗談の通じない奴だな…。」




「俺は冗談を聞きにきた訳じゃねぇよ。」



「分かった、分かった!話す話す。」




軽い冗談のつもりが煌は真に受けて本当に帰ろうとしたので、桐也は降参とばかりに両手をあげた。




「(ったく…せっかく冬架と胡桃が居ない時に来たから話せると思ったのによ、しかも男連れだし)」




「おい、黙ってないで話すならさっさと話せ。」



「わーったよ。」




桐也が煌とまともに会話出来なかった事と隼弥が一緒に居た事で落ち込んでいる…、なんてつゆも知らない煌は早くしろとばかりに先を促す。



「最初に聞いておくけど、一昨日の午後11時から昨日の午前3時までどこにいた?」




「俺は一晩中ゲーセンにいたぜ。冬架と胡桃は知らねぇけどな。」



「あの2人と一緒じゃねぇのかよ?」



「あ゛ぁ?」



「(えー…)」



それまで黙って話を聞いていた隼弥が疑問を口にした途端、桐也は凄い形相で睨む。


その変わりように隼弥は内心苦笑い。