シルバーブレット

そして、警察官になってからは尚更武器を使わないように気を付けている。

拳銃は許可がなければ持てないし、何より被疑者に怪我を負わせてはいけないからだ。



何とか素手で終わらせたかったのだが、それも無理な状況になって、仕方なく角材を使うことにしたのだ。

あくまで、1人ずつしか戦えないから3人の距離を引き離すことが目的ではあるが。



殴り掛かろうとして1歩前に出た真ん中の1人目に、振り回した角材が当たり尻餅を付く。



「(今だ!)」



角材を左にいた2人目の鳩尾に押し込み、壁へと突き飛ばす。

その反動を利用し右の3人目に角材を投げつけ、避けたところを殴って気絶させる。

尻餅を付いた1人目も、後ろ回し蹴りで気絶させた。



「……あと、1人っ!」



乱闘に気付いた最後の1人が、近付いてくる。


ロープを探していた男の手には金槌が握られており、釘を打つかの如く、煌の頭目掛けて金槌を降り下ろしてきた。



「ちっ……、何でもあるな、この倉庫はっ!」



しかし振りかぶりが大きく容易に避けられたので、金槌を払い退けそのまま男の腕を掴み投げ飛ばした。