俺の冷たい態度に少し落ち込んだのか俯いて黙り込む美海



やっぱ冷たすぎたかな



そう思った時



「・・・隼人とじゃなきゃやだもん。隼人と行きたいんだもん」



俺の制服の袖をギュッと握り、俺を見上げる



か、かわいすぎる…



これ、狙ってやってるわけ?



「しょうがねえな…。行くか」



俺は美海の目は見ずに美海の頭をそっと撫でた



俺がこんな風に頭を撫でれば美海はいつも下を向いたまま笑う


そんな仕草が昔から好きだった



いつもこんな風に
素直に行動に移せたらいいのに



美海が喜ぶ言葉とか
行動とか


嫌がる言葉とか
行動



だいたい認識しているはずなのに



いつも逆のことをしてばかりの俺って大分遠回りしてるみたいだ