高橋が言う一つ一つの言葉が全て凶器にかわる





「俺だってできれば美海と…。でもあいつにはもう好きなやつがいるんだよ!それに俺なんか幼なじみとしか見られてねーし。

てか俺のためってなんだよ?」



そんな簡単に美海を忘れられる訳がない



いままでずっと一番近くで美海を見てきて


美海の全てが好きになってしまったんだから



この気持ち
誰もわかんねえよ
わかってほしくねえし



「あっそう!簡単に言えばあんたは意気地無しね!


まあ、最後にチャンス?をあげるわ!このノート美海んちに届けてあげてくれる?はい。」



そう言って手渡してきた一冊のノート



わざわざ今日届けなくてもいいのでは?



とは思ったけど
最後のチャンス
その言葉に背中を押され、なんとなく受け取ってしまった



さあ、俺はどうするべきか…。