いつもの調子で俺をばかにするように笑う美海



そんなさりげない言葉に俺の期待は崩れ去った



期待していたなんて
自分勝手かもしれない



でも、もし
美海が俺のことを



そんな希望を探してた自分が恥ずかしい



「ハハハッ!なんか喋りなさいよ!


そうだ、柴崎さんとはどうなの?」



でも、美海?
おまえは笑ってるけど



笑ってないよ



「まあ、順調かな」



「…そっか!よかったよかった。末永く…お幸せに」



笑ってないよおまえ



笑うならもっとうまく笑えよな



「ありがと。でも美海?俺はお前の見方だからな?何か辛いことあったら頼れよ?

…幼馴染みなんだしよ」



最後に付け加えた
いらない言葉に美海はまた笑う



「へへっ。大丈夫だよ、美海強いし。隼人は柴崎さんだけ見てればいいの!

それに幼馴染みなんて少し出会ったのが早かっただけじゃない?

この先美海の近くには隼人はいてくれるのかな?
美海はね、隼人はいないと思うよ。」



そんな唇を噛み締めながら、目になみだを溜めながら言ったって説得力ねえよ