「懐かしいでしょ?その写真。隼人ったら小学生のときから全然変わってないんだから!」


あたしは隼人をバカにしながら隣に座った



「全然変わってないのはお前だろ!

ほら、見ろよ!このはんべそかいた変な顔」



笑いを堪えながら写真をあたしに見せつける隼人



そんな写真を見て懐かしい気持ちがあふれだす



「この写真…。確かあたしの好きだった子が引っ越しちゃったときの」



「そうそう!あの時おまえ泣きじゃくって大変だったよな」



懐かしい。
あの時確か隼人がずっと隣で慰めてくれたんだ



その時からだ…
あたしが隼人を好きになり始めたのは



「うるさいわね!しょうがないじゃない好きだったんだから」



でもね、そのおかげで
もっと大きな自分の気持ちに出会えたんだよ



たくさん温かい気持ちを知ったんだよ