そっと触れる指先 何だか一人でドキドキして気持ちわりいな俺 こんな風に少し触れただけじゃ眠りから覚めない美海 同じように少し気持ちをむき出しても伝わらない気持ち そんな考え方をすると何故か切なく思えた 切ないとか俺の柄とあってねえよな…。 俺はそっと笑うと指先を美海の髪の毛へ通した 美海の細くて長い髪の毛は俺の指をくすぐる きれいで痛みを知らないこの髪の毛 ずっと撫でていたいと思った。