ーただの幼なじみでしょ?ー
ー釣り合わないもんねー
ズキンッ
ズキンッ…
パチンッ!
「美、海?どうした?」
不意に振り払ってしまった隼人手
温かくて
優しくて
大好きな手なのに
「ごめん…。一人で帰るから」
あたしはわがままだった
あたしにだけに注がれる優しさでも
幼なじみとしての優しさなんていらない
そんな風に思ってしまったんだ
隼人は目を見開いて自分の手を見つめていた
そんな隼人の顔を見たとき、あぁ、もう終りだ
そう思った。
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