「折原君、ご迷惑をお掛けしてすいません。」

「敬語。」

「はい?」

「敬語使うのやめようぜ。じゃねーと、楽しいものも楽しくねーよ?」

「“楽しい”ですか・・・?」

「うん。」

「“楽しい”とはどの様な感情ですか?」

「ワクワクしたり、胸が躍るような感じだな。」

「では、私は今“楽しい”と感じているようです。」

真顔でも、ちょっとは温かくなっている表情を見て俺は嬉しいと思ってしまった。