「え、何⁉︎実里のこと追っかけてきたの⁈」


香代がそう言った事で我に返った。


「いやないよ、それだけは!」

「じゃあなんでわざわざ声かけに来たのよ?」


…確かに。


冗談じゃないなら声なんてかけるはずがない。


「実里〜、なんか恋の予感よ〜!」

アキまで言う始末。
ないって、それだけは。


「もう!他人事だと思って好き勝手言ってるし!」


…嬉しくない筈がない。


また1年間。


康太の姿が見れるんだ。