だけど、聞こえるのは僕が故郷にいる時だけ。 外に出れば聞こえない。 だけど、僕はその村から出ることは許されない。 親が神様の使いという事実をねじ曲げない限り。 独り部屋の中。 皆、僕を閉じこめておけば 僕は傷付かないとでも思っているのだろうか。 こんな所にいても声は聞こえる。 寧ろ、ここにいると事自体が 僕を苦しめているだなんて 村の人々は思いもしなかったんだ。