「有り難う御座いました!お礼に荷物からお一つずつ好きなものを差し上げます!」

男は荷台に案内して、色々なものを見せてくれた。

「あ、コレ!格好いい!あ、コレも!」

紫苑は早速選び始めてる。

「・・・・よし!蒼!俺、コレにする!」

はやっ!

選び初めて十秒しかたってないのに!

紫苑の手には小型ナイフが握られている。

「おぉ!お客様、お目が高い!コレは不思議な道具でして、色んなことに使えますよ!」

男は驚く。

「ねぇ!蒼が良いなら、もう一つ良い?」

キラキラした曇りのない目でこちらを見てくる。

「いいよ」

「やった♪じゃあ・・・・コレ!」

と言って手にしたのは、

「あらら・・・・見つかってしまいました・・・・これは天然石で作られた指輪です!」

随分とお高そう・・・・。

「・・・・ホントにいいんですか?」

「えぇ・・・・だって、あなた方はもう・・・・帰れねぇんだかんな!」

ジャキ

銃が出てきた~♪

「野郎共!出てこい!」

ゾロゾロと

沢山います

盗賊さん

「・・・・俳句作ってんなよ。蒼」

「テへ♪」

盗賊を

前にしてても

怯まない

「・・・・冷静過ぎるぜ。全く」

「・・・・紫苑も同じじゃん」

落ち着いて

対処しよう

こんなとき

「・・・・まずはどうするんだっけ?蒼」

「殴る♪」

「ちげぇよ。馬鹿。まずはじめに蹴る。だろ」

「・・・・どっちでも良くない?」

「・・・・まぁ、痛めつけるのには変わらないからな~♪」

僕らはそんなやんわりとした会話を続ける。

「行くぞ!野郎共!」

一斉に来た。

「よっと」

それを避ける。

「あ、いーもんはっけーん」

目の前に転がってる銃と小型ナイフを手に取った。

「あら!お客様!その銃と小型ナイフは人を選ぶんですよ!」

ずっこけた。