(やだ!戻りたくない!あんな、暗い場所はもう沢山!)

直接頭に響く声。

何度も聞いてきた悲しみの声。

(独りぼっち・・・・また、独りぼっちなのかな・・・・そんなの嫌・・・・嫌だよ・・・・)

(誰もいない・・・・暗いよぅ・・・・怖いよぅ・・・・あそこは・・・・あの部屋はいやだよぅ)

(毎日毎日毎日毎日!暗くて!何もなくて!私、何かした?私が何をしたって言うの?)

(お父さん・・・・お母さん・・・・出して・・・・ここからだしてぇ・・・・)

え?

ここからだして?

なんで?

今、ユウイは外にいるのに?

もしかして・・・・。

(暗いよぅ・・・・怖いよぅ・・・・だしてぇ・・・・)

その時、僕は黒い陰に包まれた。