「……というわけでして」


「えぇー!!なにそれ、モテてたらそんなこともあるのねぇ」


いや…ないと思う



私は教室に入ってすぐ親友の沙羅に昨日の出来事を話した



「んで…そのキスしてきた奴の名前は?」


「えっ……知らない…」


「はっ?…聞いてないわけ?」


「当たり前でしょっ…突然の事で聞く余裕もなかったし…」




「キャァーー藤堂様よ~」

「ホントだわーでもどうしてこのクラスに?」


なにこの騒ぎ!?
クラスの女子達が騒がしい



「えっ…あれって…藤堂 拓海じゃ…」


「えっ?沙羅知ってるの?」


「知ってるもなにも…この学校じゃ知らない人はいないんじゃない?…って玲知らないの!?」


「うん」


「はぁ…あんたねぇ…一年の時同じクラスだったでしょうが」


「えぇ!?そうだっけ?」


知らないのも当然だよ…自分の事で精一杯だったし…