人事が決定すると早速不満の声が出た。

 それは華龍王虎隊であった。


カトリ
「ちょっとまって下さいよ、我々をバラバラに?

 第三団から外すんですか?」

クロネ
「納得いきません。隊員が隊長と離れるなんておかしいです」

ミニッツ
「俺達は魔法都市からセブンと一緒にな」

セコンド
「戦ってんだぞ」

 
 しかしセブンだけは何も言わなかった。


クラッシュ
「いい加減に聞き分けろ。

 セブンが一番年下なのに文句言ってないだろ。

 見習いなさい」

カトリ
「また生徒扱いして」


ケイロン
「実力者と考えればこそ分散させねば、

 海でゼレイドのワイバーンに抵抗出来るのはお前達しかおるまい。

 
 他の乗組員の命が掛かっておるのだ。

 華龍王虎隊の全滅を防ぐという事にもなる」


クロネ
「全滅?やっぱりみんな一緒に」

セブン
「約束しよう。皆必ず再開を果たそう。

 誰1人欠けずに港で会おう。

 これは隊長命令だ」

カトリ
「ちぇ、こっちはキルキスとクロネで女ばっかじゃねーか」


セブン
「クロネを頼むよカトリ」

クロネ
「カトリのお守りなんていらない、

 セブン無茶しちゃだめよ」


ミニッツ
「こっちはクラッシュとケイロンだぞ」

セコンド
「説教ばっかされそう」

セブン
「でも海賊と一緒だろう、いいなー」

ミニッツ&セコンド
「そっか!そりゃいいな!」

ミニッツもセコンドも海賊に早く会いたいという様子だった。