「‥‥思い出せねぇ」 はあ、とため息を打ちながら病室のベッドの上で寝返りをしてまた目を瞑った。 考えるのは止めよう。 どうせ空っぽなんだ。 この頭には何もない。 それを悲しいとも思わない。 俺は俺であってもう俺ではない。 もう元に戻らないのなら 考えたって無駄なんだ。