なんだよ、気持ち悪いな。



「───…まぁ、タイジョウホウシンは治ったんだけどな?」



俺は、ワザと明るめに言った。


でも芹沢は、いっこうにその顔を晴らそうとしない。



「…佐藤は、なんで死にかけたのに笑ってるの?」


なんでって…


「笑うしか、ないじゃん。」


「…オレは、佐藤が生きてて良かったって、思ったのに。

なんでそんなに、死にたそうな顔してるの?」




俺、そんなに死にたそうな顔してたんだ。


ちょっと、笑える。


俺って顔にでやすいのかも。