〔BL〕透き通った嘘




それは、とても悲しそうな声。


色で例えるなら、水色と紺と青を混ぜたような、何とも言えない悲しみの色。



「そんな、こと…!」


「だってさ、佐藤を見てくれるヤツは一人もいないんだろ?

オレはいつだって、佐藤を見てきたのに。

佐藤はずっと1人なんだろ?

オレはずっと、佐藤のそばにいたはずのに。」



「べつに、芹沢がいないわけじゃない」


「でも佐藤はオレを除外した。」


「それは…」


「それは?」