〔BL〕透き通った嘘



「五月蝿いもう寝る。」


俺は恥ずかしくて。

だって自分が盛ったみたいじゃないか。


そんなんじゃない。

そんなんじゃないのに…


掛け布団を頭まで深くかぶると、少し間をおいてから芹沢が布団の中に入ってきた。


俺の心音がうるさい。

ドクドクと、赤い血を流す音が、煩い。


ギュッ


突然芹沢は、後ろから俺を抱きしめる。


「なんっ…」

「今日はこれで我慢してよ。」



…~~~~~~~~~~~~~~っ


我慢とか、そんなんじゃない。



「俺は別にそんなつもりじゃっ…!」