「お待たせ!買ってきた!ありがとう! いいの選んでくれて!」 「う、ううん……」 私は莉子ちゃんの顔を見ずそう言った。 「じゃあ、朝陽んとこ戻ろっかー!」 そう言って歩き始めた莉子ちゃん。 イライラ。 イライラ。 なぜか、莉子ちゃんに対してイライラが抑えられない。 「来愛!どうしたの?はーやくっ!」 そう言って少し離れたところで、 手招きする莉子ちゃん。 私は少し微笑み、莉子ちゃんの元へ歩き始めた。