そしてしばらく歩いていると裏路地に出た。

私たちはみんなから死角になる所で、
立ち止まって話した。


「どこか行きたいところないのか?」


「え、ええっと……」



ど、どこだろう。
なにか答えないと………


「えっとね……」


「ははは。ごめんごめん。
焦らすつもりは無かった……」


そう言って私の頭をポンポンと軽く叩いた。


「あ、あのね?洋服見たいな。」


私は朝陽くんにそう言った。

すると朝陽くんは、ニコッと笑って
「分かった」と言ってくれた。