「あぁ!クル!!」



そう言って私に近づいてきたのは香波ちゃんだった。



香波ちゃんは私の事をクルって呼ぶ。



「香波ちゃん……」


「何?どうかした?あ。」



突然小声になった香波ちゃんが私に聞いてきた。




「もしかして菜々とかに何かされた?」


「え?」


「図星?ほんとにごめんね!
あたしからあいつらに言っとくからさ、
気にしないでね!ほんとごめんな!」



そう言ってみんなの元に戻った香波ちゃん。



香波ちゃんはあの子たちに何かされたのを気づいていたみたいに言ってくれた。



すれ違いざまに睨まれた気がしたけれど、
香波ちゃんのおかげで嫌がらせは昨日1日だけだった。