「ふんふん!分かったんなら行きな!
多分桐生なら要と居る。
もちろん“図書室”に」



そう言って私の背中を両手で押した麻耶ちゃん。



麻耶ちゃんの方を振り返った私。



麻耶ちゃんはにっこり笑ってた。




「麻耶ちゃん!…ありがと。私朝陽くんが好き!!」



「来愛!その意気よ!!いい報告待ってるから!」



私は大きく頷いて長い階段と廊下を走った。



朝陽くんっ!!


朝陽くんっ!!!



ちゃんと私言わないと。


困った顔させちゃった…


ちゃんと謝らないと。



「はぁっ……!!」