「来愛。」 耳元で低く甘く囁かれる私の名前。 そんなのもう、私、壊れちゃう… 「離して……」 「え?」 「離して……!もう私に関わんないでよっ!!」 私は朝陽くんの腕を振り払って図書室から出た。 「来愛っ!!!」 もう私のバカ…… 大好きなのに! 朝陽くんが大好きなのに! 大好きだから。 好きすぎるから………… 迷惑はかけられない……… ごめんね…… 朝陽くん…… 勢いよく走っているとドンと誰かとぶつかった。