私は後ろの扉から逃げようとしたのを 朝陽くんに腕を掴まれ、とめられた。 “来愛!!” ドキドキドキドキ…… 図書室で2人。 たったそれだけで、 私の心臓はもう壊れそうなくらい早くて…… 「なぁ、俺の事避けてんのか?」 そう言って私を大事そうに 後ろから抱きしめた朝陽くん。 離れるって決めていたのに…… ダメだ…… そんな風に優しくしないで。 悲しそうな声を出さないで……… ドキドキ治まんない……から……。