「何にもないよ!!」 「来愛っ…!!」 そう声を張って私の両肩を抑えた麻耶ちゃん。 「話して?」 真剣な表情ででも優しい口調でそう言った。 私はそんな麻耶ちゃんの前で我慢していたのか涙があふれた。 「……何にもないって…言ったらウソ…になっちゃう。 でも、何かあったって、言ってもウソになるから…… ごめん……」 私は涙を流しながら言った。 そして「今日は帰るね。」 そう言って私は来て間もない学校を後にした。 麻耶ちゃんは私を止めはしなかった……