「陽菜ー??部屋借りるよー」 と、リビングから出てきて 玄関にいる陽菜ちゃんに声をかけた莉子ちゃん。 「うん!いいよー」 「あ、来愛もおいでー」 「あ、うん。じゃあ、おじゃまします。」 「うん。ゆっくりしてってね?」 私は陽菜ちゃんに断りを入れてから 莉子ちゃんの後ろをついていった。 * * * 「で?」 「………で?」 陽菜ちゃんの部屋に入って座るなり そう言われて私はオウム返しのように聞き返した。