「お前ら何笑ってんだよ?」



俺が少し怒ったように言うと、



「え?へへ……だってアサ兄、
必死なんだもん。」


「昔の兄貴じゃ考えらんねえな!はは!」



そう言って2人は笑いを止めようとはしない。




「おい、なんだよ!!」


「兄貴、ほんとに来愛が心配なんだな。」





……



“ほんとに来愛が心配なんだな。”



当たり前だ。




俺は自分が思っている以上に
来愛が




好きなんだからな……




俺は夕飯を食べ終えるとすぐに
部屋に戻った。