そんなことを考えながら立っていると、 「行くのか行かねえのか??」 痺れをきらしたのか朝陽くんは私に問い詰めてくる。 「い、いいい、行きます!!行きたいッ!!」 私はそう言って朝陽くんの元に駆け寄り、 腕を組んだ。 『桐生の彼女』 麻耶ちゃんに言われたこの言葉がこの時頭の中を駆け巡った。 かのじょ…… カノジョ 彼女。 そうだよ。私は朝陽くんの彼女なの…… ずっと大好きな朝陽くん。