「来愛、ニヤケ過ぎ!!」 ポカッと私の頭をたたき、そう言う麻耶ちゃん。 「な~に~?そんなにニヤケちゃって~」 「な、何もないよっ!!」 私は焦って手を顔の前で振り首も左右に振った。 「た、ただ……」 「ん??」 「ただ、思った事があっただけだよ……」 「どうしたの??」 そんなのは1つしかないよ…… 「“幸せだな”って思ったの!」 そう両手で頬杖を突きながら 窓から朝練中の朝陽くんが居る体育館を見つめながら言った。