「な、なんでユウくんが謝らなくちゃならないの!?」 あの時のユウくんの行動は私のせいであって、 ユウくんが謝る必要性はない。 「ううん。ごめん。なんとなく。かな?」 そう言って私に背を向けて 先に玄関の方へ歩いていったユウくん。 「はい。入れよ。」 「あ、うん。ありがとう。」 私は駆け足で桐生家におじゃました。 「兄貴ー!!来愛来たぞー!」 とユウくんが大声で叫んだ。 それがすごく恥ずかしかった。 ドタドタと階段を降りる音が聞こえて、 朝陽くんと、陽菜さんが降りてきた。