「つられるだろ。」 と、私を強く抱きしめた。 まるで、照れた顔を私に見られないようにするために。 「朝陽くん……く、るじい……」 「あ!悪ぃー……」 そう言ってパッと私から離れた。 「朝陽くん、まだあるでしょ? バスケがんばってね!!」 私はそう言って、朝陽くんの体を180度回転させ、 背中を軽く押した。 「うん。ありがと。」 そう言って、体育館内に戻っていった。 私も朝陽くんを見届けてから 教室に戻った。