「じゃあな!」



何もなかったように去っていく朝陽くん。



私の顔はもう火が出そうだった。




そして体に力が入らずその場に座り込んだ。




「朝陽くんの…バカ……」



私はそう言って何もかも朝陽くんのせいにした。




そうしてしばらく座っていたけれど、
立ち上がり、家に入った。




顔が紅潮したまま急いで部屋へと駆け込んだ。




「バカバカバカ!!朝陽くんの……バカ……」




布団の中で叫んだ。