「はい!!完璧!」


「あ、ありがとう!!麻耶ちゃん!!!」



私は鏡の前でくるくると回った。



「もう可愛くてあたしが桐生の代わりに彼氏になりたい!」


「ちょっと麻耶ちゃん……」



私は苦笑いしながらありがとうって言った。




「あ、もうそろそろ時間じゃない?」


「麻耶ちゃんも、浴衣着よう!!」



私はクローゼットの奥底から引っ張り出した
従姉からのおさがりを麻耶ちゃんに渡した。



「えっ。あたし!?」


「うん!要くん喜ぶって!」





私はそう言って可愛いピンクの花柄の浴衣を渡した。





「わ、分かった。着る。」