「どうしたの?」



私の頭を優しくなでる莉子ちゃん……




「……で…」


「え?何?」



「触らないで!!!」



私は莉子ちゃんの手を頭から振り払いそう言って怒鳴った。




「だって涙なんて流すから……」




さっきと態度が変わったと思ったら。



朝陽くんが私の後ろに立ってた……




朝陽くんの前でいい子ぶって……



莉子ちゃん、ほんとに怖い……



「ど、どうしたんだよ、来愛……」



朝陽くんがかけてくれる優しい声も今の私にはイライラの原因になってしまう……




「何にもない……!」


「来愛?」


「もう…!話しかけないで!!!」



私はそう言って2人をその場に残し走って立ち去った……