「何?」 と冷たく私の顔を見ている莉子ちゃん。 私はその目に負けちゃいそうだったけど、 何とか、耐えて。 「ちょっと場所変えたい……」 そう言って朝陽くんから莉子ちゃんを離し、 中庭に連れて行った。 いやいや私の後ろを歩いている莉子ちゃんの視線が痛い…… 怯むな!来愛!! 朝陽くんの彼女でしょう……? 私が強くなくて、朝陽くんの彼女なんて言えない!! 強くなんなきゃ……!! そんなことを考えながら進んでいるといつのまにか、 中庭に着いていて、止まった。