ドキドキが治まらないまま
シャーぺンを握って書いたせいか
文字がところどころ震えていた。



「悪い!!遅くなった。」



そう言って、汗をかいている髪の毛をかきあげる朝陽くん。


かっこいい………



…………じゃなくて!!!



…本当に来てくれるとは思わなかったっ…!



私なんかの為に……



「い、いえ……」


「女に掴まってた……」



モテるからしょうがないよね……?



「なあ、柊、」


「は、はい…」



グッと顔を近づけて私の名前を優しく呼ぶ朝陽くん。




もう。心臓壊れる……