そして美菜は語ってくれた。
中一の時に、初めて彼氏ができたこと。
その彼と付き合い始めて三ヶ月ほど経った頃、体を求められたこと。
美菜は勇気が持てず、断ったこと。
その途端、彼が態度を変え、当てつけるように浮気をしたこと。
「怖いのなんて我慢してヤッちゃえばよかったって、後悔した。すごい、好きだったから……。でもそんなことで態度変えるとか、今思えば最低な男だよね」
苦笑いする美菜を見ていられなくて、あたしはキャラメルラテを一口含む。
「すぐに他の人と付き合ったの。で、一ヶ月経たないうちに、ヤッた。あたしから、そういう流れに持っていったの」
不安だったから。美菜はそう付け加えた。



