しがみつくように両手を雄平の背中に回すと、雄平の腕にさらに力が込められた。
息苦しさが心地良くも感じるほどに、雄平を求めた。
少しだけ、なんて言わずに、ずっと抱きしめていてほしい。
そしてこのまま、溶け合ってしまえたらいいのに。
あたし達以外の人が、入り込めないくらいに、強く。
もう離れたくない。
雄平の一部に、なりたい。
雄平が体を少しだけ放し、あたしの頬に手を添える。
熱っぽい目が、見つめる。
溶かされる。
焦がされる。
「雄……平……」
あたしを、求めて。
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