「遠くから見かけただけだから。……鳴海先輩とは仲良いの?」
言葉が刺々しくならないように注意を払いながら、聞いてみる。
詮索しているように、聞こえていなければいいけれど。
ああ、また雄平にどう思われるか気にしてしまっている。
嫉妬深いと思われたくない。
本当はこんなにも嫉妬して、気になって仕方がないというのに。
「まあ、中学の時はよく話してたかな。ほら、加藤瞳っていたじゃん。あいつの姉ちゃんが、鳴海先輩の友達でさ。よく教室来てたんだよ」
加藤瞳……一年生の時、同じクラスだった女の子だ。
それほど親しくなかったけれど、三年生にお姉さんがいるということは知っていた。
すると鳴海先輩は、あたし達のクラスを度々訪ねていたことになる。
それが、あたしにも見覚えがあった理由か。



