きらめきシーズン~2人の1歩~




『大好きな彼を形成するものを、愛したいとは思わない?』


あたしは、愛したい。

でも、今のあたしでは無理だ。

だから、変わらなければならない。


「あたしに、雄平の過去を受け入れることができると思いますか?」


それは問いではなく、決意だ。

他でもない東郷先輩が、その証人だ。


「伊田ちゃんなら、きっと」


綺麗な顔にとびきりの微笑みを浮かべ、最後にあたしの髪を一撫でする。


「残念。伊田ちゃんを俺のものにできると思ったのに」


やっぱり、東郷先輩はどこまでも東郷先輩だ。

最後に冗談を言うことも忘れない。

あたしの心を軽くすることを、忘れない。