頬を赤く染め、濡れた目が俺を見上げる。
誘う。
求める。
抱きついてくる腕を強引に組み敷いて自由を奪い、俺は乱暴に彼女を貫いた。
いつも余裕たっぷりで俺をからかってくる鳴海先輩を支配していることが心地良かった。
眉をひそめた色っぽい顔が見たくて、遠慮なんてできない。
こぼれる甘い声が聞きたくて、動きを止めることなんてできない。
ただ欲望に駆られて、本能のままに行為に及んだ。
ただ、満たされていた。
俺は、鳴海祥子を手に入れた。
そして、俺が男だという証明を手に入れた。
所有欲だけが、満たされた。