服を脱ぎ捨てベッドになだれ込み、二人の熱い体が溶け合う。
熱が思考回路を遮断する。
俺が何を求めていて、そして先輩が何を求めているのか、お互い知らずに、わかっていた。
鳴海先輩は俺を好きだと言ってくれたけれど、それは、男女の間に生まれる愛とは少し違っているような気がした。
彼女はたぶん、俺の中に彼女の存在を植え付けたいのだろう。
ある種の所有欲だ。
俺にとって初めての女は鳴海祥子だという事実を、俺は一生忘れない。
俺の中に、鳴海祥子という女が居続けることになる。
鳴海先輩が一番に望んでいるのは、そういうことなのだろう。



