鳴海先輩は鞄を置き、エアコンのスイッチを入れた。
俺は後ろ手にドアを閉め、その後ろ姿を抱きしめた。
先輩の体は思った以上に細く、ちょっと力を入れたら壊れてしまいそうだ。
いつかと同じ甘い匂いが、また鼻をくすぐる。
それに誘われるように首元に顔をうずめると、先輩の肩がぴくりと揺れた。
長い髪をすくい、首筋に唇を押し当てる。
鳴海先輩の口から小さな吐息がこぼれるのを聞いて、俺は乱暴に彼女の服の中に手を入れた。
こういうことは、もちろん初めてだ。
ただ、年頃の男だから、知識だけは持っている。
でも体を動かすのは、知識じゃなく、ただ単純な欲望だった。



