その目を見て、思い出した。
以前、東郷先輩と中庭で話していた人達だ。
あたし達に敵意をむき出しにしていたその目は、見間違いようはない。
そうすると、原因は、あたし達が東郷先輩と親しくしているせいか。
美菜が、三年生の先輩だと言った時に気付くべきだった。
あたし達と三年生の繋がりは、東郷先輩しかないのに。
面倒なことになった。
東郷先輩とこれ以上関わらなければ、そのうち、ほとぼりも冷めるだろう。
でも、その前にあの人達が何かやってこないとも限らない。
かといって、何もされていないうちから抗議することもできないし……。
あたしは、美菜と鈴音にこの推測を話し、なるべく単独行動は控えることと、東郷先輩に近付かないことを決めた。
美菜は口を尖らせていたけれど、鈴音がなんとか説き伏せてくれた。
やっぱり、あの人と関わっていると、ろくなことがない。



