けれどあたしは、後に気付いてしまう。
雄平の様子がよそよそしくなったのは、たぶんあの夜からだ。
雄平はあれから一度もあたしに触れていない。
手を繋ぐことも、ふざけて抱きしめることも。
あたしはあの夜、何か間違いを犯してしまったのだろうか。
それとも、雄平の中で、何かが変わってしまったのだろうか。
試しに、あたしから手を繋いでみた。
以前は、そうすることを、雄平は喜んでくれていた。
でも。
「あ、あのお店見ていい?」
デート中、わざとらしくそう言って、雄平の手を取った。
そのまま雄平を引っ張るように、少しの間歩いたけれど、
「あ、これいいね」
さして興味もなさそうなのに、陳列された商品を手に取った。
反対の手で取ればいいのに、あえて繋いだ手を放して。



