しおれた花みたいになってしまった美菜に、美菜は悪くないから、と微笑みかける。
だって、事実だから。
知りたくなかった、という気持ちもあるけれど。
事情を知らない鈴音に経緯を話すと、今度は鈴音が天井を仰いだ。
「なるほどね。杏奈が突然こんな話するの、おかしいと思った」
「いいの、それは。雄平が誠実な人なら、いずれ打ち明けてくれることだったと思うから」
たぶん、雄平はあたしに隠し事をしない、というより、できない。
あたしに対して、いつも正直に、誠実であろうとしてくれる。
だから、美菜を責めるなんてことはあり得ないのだ。
「元カノねぇ……。あたしの彼氏の元カノが、ちょっとしつこい人でさ。復縁迫られてるところに遭遇したことあるよ」
鈴音が遠い目をして言う。
面倒くさかったなぁ、というオマケ付きで。



